私の告白リベンジ！
「わぁ、蘭ちゃんって、なんだか中学生になってから人が変わっちゃったみたい。2人にあんなにハッキリと意見言えるなんて私、ビックリしちゃった」

そんな聞き覚えのある可愛らしい声が響いた。

今の声…。

バッと声のした校舎側へと顔を向ける。

すると、校舎の物かげから出てきたのは…。

「葉月ちゃん…？」

ニコニコと柔らかい笑みを浮かべた葉月ちゃんだった。

「ふふっ。大丈夫だよ、蘭ちゃんの気持ちはわかってるから。嘉瀬くんのこと好きなんでしょう？」

「…ッ」

「あ、さっきの2人が言ってたことは気にしないでね？私、別に蘭ちゃんに協力するようにお願いしてなんて言ってないんだよ？ただ、ミアちゃん達が暴走しちゃっただけなの」

困惑する私をよそに、葉月ちゃんはクスッと口角をあげる。
それは、いつも通りの優しい笑顔。
でも、今日はその笑顔が、まるで貼り付けたような薄っぺらいものに見えてしまった。

葉月ちゃん、いったい何を考えてるの…？

「…ねぇ。葉月ちゃん、嘉瀬くんのこと好きって本当？」

意を決して、私はゆっくりと口を開く。

緊張のせいか、手のひらに汗がにじんでいるのを感じながら葉月ちゃんの返答を待った。

すると。

「うん、好きだよ。だって嘉瀬くんカッコいいでしょう？みんなもお似合いだねって言ってくれるし」

サラッと言ってのけた葉月ちゃんに目を見張る。
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