私の告白リベンジ!
『今年の優勝は、青組です!おめでとうございます』

そんなアナウンスが聞こえてきたのと同時に、「ワァ!」とグラウンド内に青組応援席からの歓声がわき起こる。

パチパチと大きな拍手がまき起こり、青組の応援団長は嬉しそうに優勝旗を掲げていた。

昼休憩が終わったあと。

和歌ちゃんと別れ、白組の応援席に戻った私は周りのみんなに気づかれないように小さく肩を落とす。

ミアちゃんと南ちゃんにいたっては、あからさまに不機嫌そうな様子で私と視線を合わそうとしないし。

正直、2人に言ったことは別に後悔はしてないし、彼女たちからしたら、私は葉月ちゃんの敵なわけで、嫌な顔をしてしまう気持ちもわからなくはない。

ただ、私が気になっているのは、ミアちゃんと南ちゃんが葉月ちゃんの本性を知っているのかどうかについてだった。

『あ、さっきの2人が言ってたことは気にしないで?』

『ただ、ミアちゃん達が暴走しちゃっただけなの』

と、表情ひとつ変えずに言い放った葉月ちゃん。

その言葉からは、あまり2人に対する思いやりが感じ取れなくてほんの少し心配になってしまう。

まぁ、私から2人に葉月ちゃんが話してたことを伝えたところで絶対に信じてはもらえないだろうし、余計にこじれてしまいそうだけどね。

そんなこともあって、午後の競技に関しては、あまり集中ができず…。

気づけば、体育祭も残すところ閉会のあいさつを残すのみとなっていた。
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