私の告白リベンジ!
昨日までは、確かに背中まであったはずの髪が、急に短くなってしまったことでなんだか心もとない気持ちにおそわれる。

ハッ!もしかして、これって漫画とか映画とかでよくある、タイムリープってやつ…?

そんな考えに行き着いたものの、「まさかね…。そんなわけないか」と苦笑いを浮かべた。

でも、正直なところ今はこの結論しか思いつかない。

さっきのお兄ちゃんからのデコピンだってめちゃくちゃ痛かったし、夢ってわけじゃないよね…?

あぁ〜もう!ワケわかんない〜!!

思わず泣きそうになりつつ、私は洗面台を出てリビングをのぞいた。

「あら?蘭、おはよう」

その瞬間、台所からダイニングに朝ご飯を運ぶ母親と遭遇し、私は小さく息を呑む。

「最近では、ショートカットが流行ってるのよ〜」と言って母の髪型がショートカットに固定され始めたのが私が中学3年生になったばかりの頃。

それ以前は、胸辺りまであるロングヘアだったのだが…。

やっぱり、ここって過去の世界なの…?

胸元まである母のロングヘアの髪型を見て確信せざるを得なかった。

「あなたまだパジャマなの?早く着替えないと入学初日から遅刻するからね」

「お母さん…」

「何?変な顔して…。ほら、ご飯できてるわよ」
< 12 / 119 >

この作品をシェア

pagetop