私の告白リベンジ!
朝から忙しそうに、準備をしている母に向かって。

「ねぇ、お母さん。今日って何年の何月何日だっけ?2024年だよね…?」

私はとうとう核心をつく質問をしてみる。

一瞬、驚いたように目を見開き、私をジッと見つめた母に私は心の中で小さく息をのむ。

「蘭、あなたまだ寝ぼけてるの…?今日は2021年の4月11日でしょ?あんた1人でどんだけ未来にいっちゃってんの」

「2021年…」

間違いない。私が中学に入学した年だ。

やっぱり、私…中学1年生の時に戻っちゃってるんだ!

ガンッと鈍器で殴られたような衝撃を受け、頭が一瞬で真っ白になった。

そんな私の背後から。

「…蘭マジで大丈夫か?母さん、さっきからコイツ変なんだよ。オレにも何で高校の制服着てるの?とか訳わからないこと言うし」

朝の準備を終えた兄の明が、ダイニングに顔を出し、母にそんな声かけをしている。

「そうなの?たぶん中学の入学式だから緊張してるんじゃない?それか変な夢でも見たんでしょ」

なんて、あっけらかんと言い放つ母に私はソっと肩を落とす。

少しは心配してよね…。
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