私の告白リベンジ!
『そういえば!あんた、中学の入学式では、初日からバスの定期券忘れていったじゃない?そのせいで1本バス乗り過ごしたわよね…!』
ケラケラと笑う母の顔まで思い出して、私はハッとした。
そうだ、定期券…!
「蘭…!?どうしたの、急に慌てて」
バタバタと階段をかけ上る私の後ろから、母の声が追っかけてくる。
『お母さん、どうしよう〜。定期券、引き出しに忘れちゃったみたい』
当時の私は、定期券を忘れたことに気づいて急いでお母さんに電話したっけ?
自分の部屋に戻って、机の引き出しを開けてみると、そこにはやっぱり定期券が入っていた。
…記憶通りだ。
サッと引き出しから定期券を取り出し、カバンにしまうと私はそそくさと玄関に向かう。
「蘭、何か忘れ物?」
戻ってきた私に対して、心配そうに首を傾げる母に。
「うん、えっと。定期券を忘れてたの思い出して…」
と、曖昧に微笑んで素直に答えた。
「そう…!気づいてよかったわ。危なくバスに乗れないとこだった」
「だね…。本当によかった。…じゃあ、行ってきます」
「いってらっしゃい。気をつけるのよ〜」
機嫌の良い母の声を背に私は「いってきます」と、呟いてゆっくりと玄関から外に出る。
その瞬間、見えたのは、雲一つない青空。
絶好の入学式日和のはずなのに…。
これから私、どうしたらいいんだろう…。
先行きの見えない現実に、私は1人小さく肩を落としたのだった。
ケラケラと笑う母の顔まで思い出して、私はハッとした。
そうだ、定期券…!
「蘭…!?どうしたの、急に慌てて」
バタバタと階段をかけ上る私の後ろから、母の声が追っかけてくる。
『お母さん、どうしよう〜。定期券、引き出しに忘れちゃったみたい』
当時の私は、定期券を忘れたことに気づいて急いでお母さんに電話したっけ?
自分の部屋に戻って、机の引き出しを開けてみると、そこにはやっぱり定期券が入っていた。
…記憶通りだ。
サッと引き出しから定期券を取り出し、カバンにしまうと私はそそくさと玄関に向かう。
「蘭、何か忘れ物?」
戻ってきた私に対して、心配そうに首を傾げる母に。
「うん、えっと。定期券を忘れてたの思い出して…」
と、曖昧に微笑んで素直に答えた。
「そう…!気づいてよかったわ。危なくバスに乗れないとこだった」
「だね…。本当によかった。…じゃあ、行ってきます」
「いってらっしゃい。気をつけるのよ〜」
機嫌の良い母の声を背に私は「いってきます」と、呟いてゆっくりと玄関から外に出る。
その瞬間、見えたのは、雲一つない青空。
絶好の入学式日和のはずなのに…。
これから私、どうしたらいいんだろう…。
先行きの見えない現実に、私は1人小さく肩を落としたのだった。