私の告白リベンジ！
「あ〜…離れちゃったね」

「おっし、やったぜ。同じクラスじゃん！」

ワイワイと盛り上がる掲示板前には、クラス分けを楽しみに見ている人たちでごった返している。

そんな人混みのスキマをかき分けて、和歌ちゃんはクラス分けの表をジッと見つめていた。

「うーん〜…。あ！あったよ！えっと、蘭ちゃんは1組みたい。私は〜…。あ、3組だ。残念…離れちゃったね」

そんな彼女の言葉を受け、私も掲示板を確認するためソっと前に出る。

やっぱり、クラスは変わってないみたいね…。
1年生の時、和歌ちゃん3組だったし。

1組のクラス表は、3年前、私が中学1年生の時の記憶にあるメンバーで変わりはないようだった。

「そっか、残念…。クラス離れちゃったけど遊びに行くね！」

「もちろん…！私も行くから」

そう言って、私と和歌ちゃんはクスッとお互い微笑みあう。

その時。

「あ…！和歌じゃん〜！ウチら同じクラスだよ。教室一緒に行こう」

遠くの方で、和歌ちゃんの名前を呼ぶ女子生徒の声が聞こえてきた。

たしか、あの子は、和歌ちゃんの小学校の同級生のルリちゃんだ。クラスは一緒になったことはないけれど、私も和歌ちゃん経由で何度か話したことがあったから顔は覚えている。

「えっと…」

私とルリちゃんを交互に見つめて、戸惑っている和歌ちゃん。

優しい彼女のことだから、私を1人で置いていくのを気にしているのだろう。
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