私の告白リベンジ!
そんな和歌ちゃんの気づかいを察し。

「和歌ちゃん、私も、あっちで小学校の時の友達見かけたからそっち行って来るね!同じクラスに名前あったし。和歌ちゃんも友達のところ行ってきなよ」

私はわざとそう言った。

「そっか!それならよかった。じゃあ、私は先に行くよ。蘭ちゃんまた今度ね!」

「うん!またね〜」

ホッとしたような表情を浮かべた和歌ちゃんは、ブンブンと元気よく手を振ると、ルリちゃんの方へとかけていく。

そんな彼女に応えるように、私も笑顔で手を振り続けた。



「…ハァ」

和歌ちゃんの姿が校舎の中へ消えっていたのを見届けて、私は小さくため息をこぼした。

今のところ、私の記憶にある通りにコトが進んでいる。

違うこととすれば、和歌ちゃんと友達になったタイミングくらいだろうか。

掲示板の前で騒いでいた生徒達の大半は、すでに校舎の中に入ってしまったようで、人だかりもだいぶ減っていた。

…とりあえず、私も1組の教室に行かないと。

そう考え、私も人の流れにのって校舎内へと足を進める。

靴を履き替え、見慣れた校舎内を1年生の教室に向かって歩く私。

教室には、柊斗もいる…よね。

3年ぶり…。ううん、ここでは初対面になるのかな。
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