私の告白リベンジ!
「あ、あはは。そうだった〜!なんか入学式でテンション上がっちゃって」

おっと、またやってしまった…。
先週末葉月ちゃんと遊んだことは、私にとって数年前の記憶だし、あんまり覚えてないけど、彼女にとってはまだ新しい記憶なんだもん。変に思われてもしかたないよね…。

「ふふ。蘭ちゃん、面白〜い。まぁ、たしかに今日から中学生だしハシャいじゃうよね!私もドキドキしてるもん」

「だよね〜」

クスッと微笑む葉月ちゃんの表情を見て、安心した私はニコッと笑顔を向ける。

「あ!そうだ。あとね、ミアちゃんと南ちゃんもクラス一緒なんだよ。あっちにいるから蘭ちゃんも一緒に行こう」

そう言う彼女の指差す方向を見ると、たしかに小学校が同じだった数名の女の子たちが手を振っている姿が確認できた。

わぁ…!な、懐かしい〜。

彼女たちは、葉月ちゃんと仲良しの佐々木ミアちゃんと中田南ちゃん。

ミアちゃんは三つ編みにメガネの真面目っ子。ハキハキと物を言うタイプで話しやすい。

南ちゃんは、肩まである髪をひとつ結びにしている。切れ長の目が特徴的な女の子だ。

たしか2人ともいつも葉月ちゃんと一緒にいて、中学校時代も仲良し3人組で行動してたことを覚えている。

2人が座る席の近くまでやってくると、ミアちゃんも南ちゃんも満面の笑みで迎えてくれた。

「蘭ちゃんだ〜。卒業式ぶりだねー!同じクラスでうれしい」

「蘭ちゃん、よろしくね」

たしかに中学の本当に初めの頃は、葉月ちゃん、ミアちゃん、南ちゃんとよく一緒にいたっけ?

途中で柊斗と行動することがが多くなって、自然と3人と疎遠になってしまったから、少し記憶は薄れているけど…。
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