私の告白リベンジ!
「わかった。今日は早めに寝るよ。和歌ちゃんとも高校近くのバス停で待ち合わせしてるから遅れないようにしないとだし」

素直にソファから立ち上がり、2階にある自分の部屋へ向かおうとした私に向かって。

「でも、本当にしっかり者の和歌ちゃんが、蘭と一緒の高校で私も安心だわ。明日は和歌ちゃんにもよろしく伝えてね。また、いつでも家に遊びにおいでって言うのよ〜」

と、猫なで声で声をかけてきた母に思わず苦笑いを浮かべた。

本当にウチのの母親は和歌ちゃんのこと大好きだな…。

村田和歌ちゃんは、中学2年生で同じクラスになったことをきっかけに仲良くなった女の子。

見た目は、黒髮ショートヘア。
一見すると少年に見間違えてしまうくらい中性的な顔立ちをしている彼女。
さらに、身長も高く、スラッとしているからまるで雑誌のモデルさんみたいで、実際に何度か街でスカウトをされることもあった。

性格はサバサバしていて、どちらかと言うと男勝り。

そんな和歌ちゃんは男女問わず友だちも多くて、私にとって自慢の親友だ。

「はいはい。わかりました〜。じゃ、おやすみなさい」

母の声かけを適当に流し、私はそのままリビングを後にして、2階へと続く階段をあがる。

パチッ。

自分の部屋に入り、電気をつけた私は、明日着る制服をクローゼットの中から取り出し、壁にかけた。

そして念の為、忘れ物がないかもう一度確認する。

よし。完璧ね…!

準備万端に整えた私は、電気を消すと、ベッドに潜り込み、目を閉じた。
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