私の告白リベンジ!
周りのクラスメイトたちの注目も先生に集まる中。

「さて、改めて。今日から1年1組の担任になる橋口康史、担当は数学だ。みんな、1年間よろしくな」

そう自己紹介を始める橋口先生。

そんな先生の自己紹介に、わぁ!と歓声が上がり、教室内は、パチパチと大きな拍手が巻き起こる。

すると。

「それじゃ、みんなもとりあえず自己紹介でもしようか。同じ小学校から来た子ばかりじゃないだろうし。早く仲良くなるにはまず、みんなのことを知るのが1番!というわけで、廊下側の君から、よろしく」

サラリと言い放ったその言葉に、クラスメイトたちの目が点になるのを私は見逃さなかった。

そうそう…。橋口先生ってこういうところあったよねぇ…。

記憶にある中学1年生の時も、たしかこんな感じで無茶ぶり自己紹介が始まったもんね。

ザワザワとざわつく教室内。一番はじめに指名された子はかわいそうだなと、誰もが憐れみの視線を送った。

その時。

「うぇ。オレからか〜。えーっと…!西小出身の岡健太朗です。部活は、野球部に入るつもり!ってことで、可愛いマネージャー募集中!女子のみなさんよろしくお願いします」

「お!いいぞ〜、岡ー!」

「ふふ。面白い人だね〜」

サッと立ち上がり、周りからはやし立てられているのは、岡くんだ。

さすが、ムードメーカーの岡くん!

橋口先生の無茶ぶりを華麗にいなし、さらには、それを笑いに変えてしまう始末。
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