私の告白リベンジ！
「えっと、南小から来ました。加藤寿々葉(すずは)です。よろしくお願いします」

「北小の菊池カイ！部活はバスケに入る予定です！」

岡くんのおかげで緊張したムードが和らいだみんなは、次々と自己紹介を済ませていく。

「北小からきました、池田葉月です。みんなと早く仲良くなりたいと思うのでどんどん話しかけてくれると嬉しいです。よろしくお願いします」

綺麗なお辞儀で、周りの視線を釘付けにしているのは、葉月ちゃんだ。

ニコッと可愛らしい微笑みを浮かべる葉月ちゃんに対して。

「めっちゃ可愛くね！？」

「いや、マジそれな」

ヒソヒソと私の席の近くの男子生徒が騒いでいる声が聞こえてくる。

やっぱり葉月ちゃんって、かわいいなぁ…。
それに気さくで良い子だし。

さすが学年1の美少女だ。

その後も自己紹介は続き、ようやく私の番が回ってくる。

「えっと、北小からきました。咲倉蘭です…！よろしくお願いします」

無難に挨拶を終えた私にも、パチパチと拍手をしてくれるクラスメイトたち。

見慣れた顔ぶれの中での自己紹介は、そこまで緊張せずにすんで、ありがたかった。

「よし。そしたら君で最後だな！」

先生に促され、そんな無茶ぶり自己紹介のトリを飾ったのは…。

「西小の嘉瀬柊斗。よろしく」

ほとんど表情を変えず、淡々と必要事項だけ述べた柊斗だった。
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