私の告白リベンジ!

5.ライバル宣言!?

「はい、咲倉。これがこの前話してたオススメの漫画な。咲倉のも楽しみにしてるから」

「ありがとう。嘉瀬くん」

あの入学式の日を境に、私と柊斗は徐々に仲良くなっていた。

そんな私と柊斗の姿に、初めのうちは驚いていたクラスメイトたちも1週間もすれば慣れてきたのか、「またあの2人か〜」といった空気感になりつつある。

そんな中。

「咲倉ちゃんと柊斗って、いつの間にそんな仲良くなったんだ〜?隣の席だからか!?じゃあ、オレも隣の池田さんとお近づきになりて〜」

柊斗にダル絡みをしているのは、岡くんだ。

柊斗の前の席に座り、ハァ…と大きなため息をこぼしている。

「健太朗、うるさい。休み時間ごとにオレの席に来なくて良いって。つか、池田と仲良くなりたいなら、隣の席に座って話しかけに行けばいいだろ」

「いや、池田さんって高嶺の花つーか…。ちょっと話しかけにくいんだよね〜。休み時間とかだいたいいないし。あ、咲倉ちゃんは同じ小学校だよね?」

「葉月ちゃん?うん、そうだよ」

岡くんの問いかけに素直に頷いた私が、葉月ちゃんの席の方を見ると、トイレにでも行っているのか、彼女の姿は見えなかった。

ちなみに、葉月ちゃん達のグループとは、入学式の帰りの一件がきっかけだったのか、お互い少し疎遠になってしまっていて。
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