私の告白リベンジ！
別にケンカをしていると言うわけではない。

教室で会えば「おはよう」って挨拶だってするし、用事があればお互いに声をかける。

ただ、彼女たちの中で、私のポジションが〈仲良くしたい友達〉から〈クラスメイト〉っていうカテゴリーに分類されただけの話なのだ。

まぁ、タイムリープ前も葉月ちゃんたちとは、似たような関係だったし、そこまで気にはしてないけど…。

1人でそんなことを考えていた時。

「あ、蘭ちゃん！ゴメン！今日、社会の教科書忘れちゃったの。貸してくれない？」

1組の教室入口で、私の名前を呼ぶ彼女の顔を見て私はパァッと表情を明るくする。

「和歌ちゃん、おはよう〜。うん、いいよー！ちょっと待ってて」

慌てて座っていた席を立ち、自分のロッカーの中に入れていた社会の教科書を引っ張り出した。

「はい。和歌ちゃん…！これどうぞ」

「ありがとう〜！そうそう。ねぇ、蘭ちゃん。よかったら今日の放課後いっしょに遊びに行かない？3組の友達も紹介するし」

私から受け取った教科書を手に、笑顔を浮かべる和歌ちゃん。

「あ…！今日の放課後は…」

「悪いけど、今日はオレが先約ね」

ドキッ―。

私の背後から、和歌ちゃんにそう声をかけたのは、さっきまで席に座って、岡くんと話をしていた柊斗だった。
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