私の告白リベンジ!
――ガラッ。

「よし、みんな席につけ〜。いいか。今日のホームルームでは、5月中旬にある体育祭の実行委員決めをするぞ。委員は、男女1名ずつ。誰かやってもいいぞーというヤツはいないか?」

担任の橋口先生のよく通る大きな声が教室内に響き渡る。

「体育祭だって…!」

「でも、実行委員とか大変そうじゃね?部活してるヤツとかは特にさ〜」

楽しそうな声と、ダルそうな声が入り混じるクラス内。

体育祭か〜。懐かしいなぁ。

たしか前回の1年生の体育祭の時は、女子は葉月ちゃんが委員に立候補したんだよね。
葉月ちゃんって昔から、クラス委員とか実行委員とかのまとめ役を積極的にやってくれてたよなぁ。

で、たしか男子の実行委員が岡くんだったよね。

そんな懐かしい記憶が思い出され、私はクスッと心の中で笑みをこぼした。

その時。

「先生、よかったら私が委員しましょうか?」

「おぉ、池田やってくれるか…!」

私の記憶通り、1番前の席に座っている葉月ちゃんが笑顔で手をあげている。

「はい。それで、男子の実行委員ですけど私が指名してもいいですか?」

…え?葉月ちゃん、前はそんなこと言わなかったよね?

突然の葉月ちゃんの言葉に、クラス内がざわつくのを感じた。
< 46 / 119 >

この作品をシェア

pagetop