私の告白リベンジ!
「まぁ、他に立候補もいなさそうだしいいんじゃないか?結局、男子の中の誰かには実行委員をしてもらわないといけないからな〜」

橋口先生も葉月ちゃんの提案に同意するようにうなずく。

「先生!ありがとうございます。じゃあ…」

そこまで呟いて、クルリと後ろを振り向いた葉月ちゃん。

すると、なぜか私の座っている方へ顔を向けたから、彼女と目が合った気がして思わずドキリとしてしまう。

「嘉瀬くんにお願いしたいんだけど、いいかな?」

「…は?オレ?」

突然の指名に、窓の外を見ていた柊斗が目を見開いて葉月ちゃんを見つめている。

葉月ちゃん、何で急に柊斗を…?

チクンと胸に感じる鈍い痛みと、タイムリープ前にはなかった出来事になんだか不安が募った。

「だって嘉瀬くん、うちのクラスの男子で唯一、部活もしてないでしょ?部活してる子は実行委員までするのも忙しいと思うの。だから、お願いできるかな?」

「…まぁ、そういことならしょうがねぇけど」

面倒くさそうにしつつも、そう言われてしまえば柊斗も断れない。

葉月ちゃんの言ってることは正論だと思う。

けど、私には体(てい)のいい言い訳に聞こえてしまった。
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