私の告白リベンジ!
みんなが騒ぐのももっともだ。

だって、あんな風にクラス全員の前で、葉月ちゃんが柊斗を指名したんだもん。

「ねぇねぇ、佐々木さんと中田さんは葉月ちゃんと仲良いでしょ?何か聞いてないの??」

ワクワクとした様子で、ミアちゃんたちに声をかけたのはクラスメイトの女子たちだ。

恋バナが大好物なのか、キラキラとした瞳で2人を見つめている。

すると、その問いかけに対して。

「え〜。私たちの口から勝手には言えないよ〜。ねぇ、南?」

「だよねぇ。気になるなら葉月ちゃんから直接聞いてほしいかな。じゃ、私たちもう帰るから。みんなまたね」

クスッと不敵に微笑んだミアちゃんと南ちゃんは、そんな意味深な言葉を残して、サッサと帰ってしまった。

「あの2人の言い方だと、やっぱりそうなんだよ…!」

「でもさ、葉月ちゃんと嘉瀬くんなら、美男美女でお似合いだよね〜」

「あ…。でも、嘉瀬くんと1番仲良い女子って言えば、蘭ちゃんでしょ…?もしかして、三角関係とか…!?」

…ッ。

ヒソヒソと話してるつもりなのだろうけど、全部筒抜けのクラスメイトの女子たちの会話。

私は、痛まれなくて、みんなに気づかれないようにギュッと拳を握りしめた。

なんか、嫌な空気…。

ジロジロと好奇な目にさらされて、なんだかサーカスの見世物にでもなった気分だ。
< 49 / 119 >

この作品をシェア

pagetop