私の告白リベンジ!

6.親友にバレちゃった!

「ふふっ。どんどん食べてね〜。和歌が中学の友達連れてきてくれるの初めてだから、おばさん嬉しいわ。蘭ちゃん、ゆっくりしていってちょうだいね」

ニコッと和歌ちゃんとよく似た笑顔を浮かべているのは、和歌ちゃんのお母さん、歌子(うたこ)さんだ。

あの後、学校をあとにした私は、和歌ちゃんに連れられて彼女の家にやって来ていた。

わぁ…。中学1年生の時の和歌ちゃんの家ってこんな感じだったんだ。

タイムリープ前は、モノトーンを中心としたシンプルな部屋だった和歌ちゃんの部屋。その時と比べるとオレンジ色を基調に結構ポップなイメージで物珍しくてつい、キョロキョロしてしまう。

そして、目の前に並んだたくさんのケーキたちに私はキラキラと瞳を輝かせた。

実は和歌ちゃんの家はケーキ屋さんで、よく余ったケーキを分けてもらったりしてたんだよね。

ふわふわのスポンジに甘いクリーム。フルーツも盛りだくさんで最高に美味しくて。

ついつい食べ過ぎちゃって、和歌ちゃんの家に通いだしてから、中学時代2キロも太ってしまったことも良い思い出だ。

「うちの家ケーキ屋なんだ。お母さんが出したケーキ、賞味期限今日までだから気にしないで食べちゃってね」
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