私の告白リベンジ!
「わぁ、美味しそう〜。ありがとう」

「蘭ちゃんは、なんのケーキが好き?うちのケーキはね、このフルーツタルトが1番オスメスなんだ〜」

「そうなんだ。フルーツタルト美味しいよね…!私はモンブランが好きかなぁ」

なんて、しばらくは美味しいケーキの話で盛りあがる私たち。

やっぱり、和歌ちゃんと話すと落ち着くなぁ。

急に過去に戻ってきて、正直不安のほうが大きかったけど、和歌ちゃんと早く仲良くなれたことは感謝しないと。

つい口角が緩む私に、和歌ちゃんも安心したように表情が和らいだ。

その時。

「…それで、今日は何があったの?私が教室に行った時もなんか雰囲気変だったよね?」

「あ…えっと…」

言いにくそうに口ごもる私をジッと見つめる和歌ちゃん。

「……」

私もちゃんと話そうと、口を開くも、どう説明していいかわからず戸惑ってしまう。

「…わかった!蘭ちゃんが言いたくないなら無理には聞かない。言いたくなったら話して?あと、これ言うか迷ったんだけど…。今日ね、嘉瀬くんがわざわざ私のクラスに来たのよ。委員会で咲倉と帰れなくなったから、今日は村田に譲ってやるっだって」

「え…、そうだったの?」

たしかに少し不思議だったんだよね。

だって、和歌ちゃんには休み時間に今日は一緒に帰れないこと話してたから、なんでうちのクラスに私を迎えに来たんだろうって―…。

「まぁ、アイツの言い方は、いちいちムカつくんだけどね」と付け加える彼女に思わず目をしばたたかせた。
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