私の告白リベンジ!
「アハハ。和歌ちゃんとしゅ…じゃなかった、嘉瀬くんって、何でそんなに言い合っちゃうんだろうね」

「うーん…。どうだろ?私は正直言うと、嘉瀬くんのことなーんとも思ってないのに、あっちが突っかかってくるからつい言っちゃうんだよねぇ」

「……!」

もしかして、2人って似たもの同士なのかもしれない。

柊斗も教室で今、和歌ちゃんと同じような話をしていたことを思い出し、私はクスッと心の中で笑みをこぼした。

「和歌ちゃん、イケメンウォッチャーだから顔の良い嘉瀬くんとは相性悪くないと思ってたのになぁ。そういえば、今は何のアイドル推して…」

そこまで言って、ハッとする。

あれ…?この話って、もしかしてまだ和歌ちゃんとしてなかったっけ?

実は、和歌ちゃんはサバサバした見た目や性格に反してかなりのアイドルオタク。彼女の影響で私も一時期、あるアイドルのファンクラブに入ってたりもした。

「え…。ちょっと待って。私、アイドルが好きな話、蘭ちゃんにしてないよね…?なんで、知ってるの?」

「あ、えーっと…」

ケーキを食べていた手を止め、怪訝そうな表情を浮かべる和歌ちゃんに私はタラリと冷や汗が頬をつたう。

「…ずっと、気になってたの。蘭ちゃん、私と初めて会った時もなんだかずっと前から私のこと知ってたのかっていうくらいフレンドリーだったし…。それに、早紀ちゃんから私のこと聞いてたって言ったのも嘘なんだよね?早紀ちゃんに聞いたら、蘭ちゃんと私の話したことあったっけ?って不思議そうだったし」

「……」
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