私の告白リベンジ!
疑いと不安が混じった和歌ちゃんの視線を受けて、私は小さく息をつく。

これ以上、和歌ちゃんに黙っておくの無理だよね…。

未来の記憶があるだなんて、変な子って思われるかもしれないし、もう友達でいたくないって思われるかもしれない…。

でも、和歌ちゃんになら話そうって気持ちが出てくるから不思議。

「…あのね、実は、」

そんなことを考えながら、私はポツリポツリとゆっくりと今までの出来事を話し始めたのだった――。



「え…!タイムリープ!?じゃあ、蘭ちゃんは実際は高校生で、目が覚めたら中学生時代に時が戻ってたってこと?」

「うん…。正確に言うと、翌日は高校の入学式のはずだったのに、なぜか中学1年生の時の入学式の日に時間が戻ってたというか…」

ポカンと口を開け、私を見つめる和歌ちゃん。

開いた口が塞がらないといった様子で目をパチパチとしばたたかせている。

そんな彼女と目を合わせる勇気がなくて、私は徐々に自分の手元へと目線を向けた。

やっぱり変な子って思われたよね…。

だって、私が同じ立場だったら確実に"ヤバい奴"認定しちゃうもん!

「……タイムリープね」

「……」

「すっごいわ…。そんなマンガみたいなこと実際起こるのね」

「…へ?」
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