私の告白リベンジ!
興味深そうに「ふむ…」と腕組みをする和歌ちゃんに、今度は私がポカンとした表情で彼女を見つめる番だった。

「…和歌ちゃん、嘘だって疑わないの…?」

「ん?なんで?だって、蘭ちゃんが私にそんな嘘ついたってなんのメリットもないじゃん。それに、蘭ちゃんがタイムリープしてるんだとしたら、私がアイドルオタクだって知ってる件とか、妙に大人っぽいなぁって感じる時があったことも辻褄があうもの!そりゃ、私より3歳年上だったら大人っぽいはずだよ〜」

「…っ」

あっけらかんと言ってのける和歌ちゃんの言葉を聞いて、私は胸がいっぱいになって、言葉に詰まってしまう。

本当はずっと苦しくて、心細かった。

1人だけ原因もわからず、過去に戻ってきてしまって…。

それに、そんの非現実的なこと、誰にも一生言えないんだろうなって、心のどこかで諦めていたから―。

「あり、がとう…。和歌ちゃん、私の話、信じてくれて…っ。私、ずっと心細くて…」

ようやく肩の荷が下りたような感覚を受けて、私は気づけばポロポロと涙を溢していた。

とめどなく溢れる涙が、私の頬をぬらしていくなか。

「ちょ、ら、蘭ちゃん…!待ってね。はい、ティッシュ!」

慌てた様子で、机の上に置いてあったテイッシュを私に手渡す和歌ちゃん。
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