私の告白リベンジ!
「――とういわけで。私が思うにたぶん柊斗との別れ方が心残りで…。今回のタイムリープに繋がったんじゃないかなって思ってるんだけど…」

最後まで説明し終わった私は、チラリと和歌ちゃんの反応を確かめてみる。

「…うーん。あの嘉瀬くんが、蘭ちゃんに秘密で転校するなんてねぇ…」

腕組みをして考え込んでいる彼女は、納得いかないような表情で首を傾げていた。

「私も本当にビックリしちゃって…。しばらくは立ち直れなかったんだ」

「ムッ。腹立つわね〜。嘉瀬柊斗…!どんな理由があるにせよ、蘭ちゃんにひと言もなしで転校。しかもその後も音沙汰なしって…!」

「蘭ちゃんが心配してることだって、わかってるはずなのに。ガツンと言ってやんないと私の気がすまないわ」そう付け加えて、ブツブツと文句を言う和歌ちゃんに私は目を丸くする。

『はぁ〜!?なんなのソイツ!嘉瀬柊斗ねぇ、蘭のこと傷つけるなんて最低だわ。私がもっと早く蘭と友達になってたらガツンと言ってやったのに〜』

そういえば、和歌ちゃんに初めて柊斗の話をした時も、今みたいに私の味方になって自分のことのように怒ってくれたっけ?

「…ふふっ」

「…蘭ちゃん?急に笑ってどうかした?」

キョトンとした様子で、和歌ちゃんが私を見つめる。
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