私の告白リベンジ!
「蘭、それってデートじゃないの?」

「…へ?デート…?」

和歌ちゃんから受けた指摘に私は、ついポカンとした表情を浮かべてしまう。


今日から、5月に開催される体育祭の本格的な練習がスタートしていた。

午前中は普通の授業。

午後からはそれぞれの色に別れて体育祭の練習が始まる。

ちなみに今日の午後1番の授業は、クラス別のダンス練習だ。

私の中学校は、1組が白、2組が青、3組が赤の計3色に別れていて、1組の私は、白。今、話している和歌ちゃんは、3組なので赤になる。

そして、初回の今日は、体育館の半分をネットで仕切り、前方で赤組のダンス練習、後方で白組のダンス練習が行われていた。

「あ!蘭じゃん、お疲れ」

「和歌ちゃんもダンス出るんだ…!お疲れ様〜」

偶然にも、お互いの姿を見かけた私たち。
せっかくならと、練習の休憩中に、私は彼女に今日の朝の出来事を報告していたのだけれど…。

神妙な顔つきの和歌ちゃんが、突然そんなことを言い出すものだから、私はちょっと驚いてしまう。

「もう和歌ちゃんったら、何を言い出すかと思えば〜。柊斗とはタイムリープ前だって、普通に遊びに行ってたんだよ?その時だって、別にデートとかそういう意識したことなかったもん」

「…それ本気?」

あっけらかんとそう言ってのける私に、和歌ちゃんは呆れたような視線を投げかけた。

「…まぁ、実を言うと、アイツのこと好きだなって気づいてからは、私の方はちょっと意識したりしてたけど…。柊斗の方は全然そんな素振り微塵もなかったもん。確実に友達カテゴリーにはいってたんだよね〜…」
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