私の告白リベンジ！

えへへと、頬をかきながら、そう言う私に。

「う〜ん…。ダメだ！やっぱり納得いかない」

腕組みをして考え込んでいた和歌ちゃんは、カッと目を見開いて反論する。

「わ、和歌ちゃん…？」

「前の時のことは私もよくわかんないけどさ、今の嘉瀬くんの様子を見てたら確実に〜…っ！？」

さらに彼女が続けて、何か言いかけた時だった。

急に、ぐっと押し黙り、サーッと血の気が引いていく彼女に今度は小さく首をひねる。

すると。

「確実に…何？」

聞き覚えのある絶対零度のような声色が私の背後から聞こえてきて、思わずビクッと肩を揺らした。

「え…。嘉瀬くん…？」

おそるおそる振り返ると、ニコリと微笑む柊斗が立っていて…。私もつられて笑顔を向ける。

「次、白は体育館で応援練習だからこっき来たんだよ。で、赤は…」

「あ…！私、グラウンドだった。早く行かないと遅れちゃうじゃんねぇ〜。じゃ、蘭！またあとでね」

「う、うん。和歌ちゃんも練習頑張って」

サッと立ち上がり、私に手を振った和歌ちゃんは同じクラスの友達と連れ立って、足早にこの場を去っていった。

「ったく、村田って油断も隙もねーな…」

ポツリと吐き捨てるようにそう言った柊斗の言葉が耳に残る。

和歌ちゃんと柊斗の中では、何かしら通じ合っていたような気がするけど、私にはサッパリわからなくて…。

頭の上には大きなハテナマークが浮かんでいた。