私の告白リベンジ！

何がそんなに気に入らないのか、ブツブツと文句を言う柊斗に対して。

「えーっと…嘉瀬くん、お疲れ様。急に背後にいるからビックリしたよ」

私はソっと声をかけてみる。

「悪かったな。楽しく話してるのに割り込んで…」

「そ、そんなことないよ。和歌ちゃんもちょうどグラウンド行かなきゃだったみたいだし。嘉瀬くんが声かけてくれてよかったよ〜。ていうか、私さっきの時間に遊びに行くところ考えてたんだけど、やっぱり水族館にしない？リニューアルオープンで、色々イベントも多くて楽しそうだし」

ね？と、笑顔で提案する私に、柊斗は「咲倉が行きたいならそこでいいけど」と頷いた。

「やった…！水族館なんて小学校3年生の遠足ぶりだから楽しみ」

「オレも、一昨年家族と行ったのが最後かな」

「じゃあ、お互い久しぶりだね。ちょうどよかった」

「…あぁ、そうだな」

ようやく普段通りの様子に戻った柊斗としばらく水族館の話に花を咲かせる。

「お！2人ともお疲れ〜！咲倉ちゃんと柊斗なんの話してんの？」

その時、元気よく声をかけてきたのは、岡くんだ。

相変わらずテンションの高い彼に、柊斗は面倒くさそうな表情を向ける。

「…健太朗、お前さ、その声の大きさを活かして来年は応援団でもすれば？」