私の告白リベンジ!
照れたように頬をピンクに染める葉月ちゃんも、まんざらでもなさそうに微笑んでいた。

たしかに、ミアちゃん達の言う通り、葉月ちゃんが応援団をすれば、華やかだろうな。

ついそう思ってしまうほど、その場にいるだけで目を引いてしまうような華が彼女にはあった。

「でも、それを言うなら嘉瀬くんの方が似合うと思うな。学ランとか似合いそうだし」

葉月ちゃんの何気ないそんなひと言で。

「うんうん。たしかに〜!」

「てか、嘉瀬くんと葉月ちゃんで応援団長、副団長みたいなのもアリだよねぇ。2人とも美男美女でお似合いだもん」

今度は、柊斗にまで話が飛び火してしまう。

キャッキャッと、ミアちゃん達の話が盛り上がるにつれ、周りのクラスメイトや白組の先輩達も何事かとこちらに視線を向けてるのが気配で伝わってきた。

なんだかまた、昨日みたいに葉月ちゃんと柊斗を無理やりくっつけようとしている流れに私は内心眉をひそめる。

「…あのさ。盛り上がってるところ悪いけど、オレはもともと応援団なんてする気は1ミリもないし。それに、オレが応援団に推してるのは、健太朗だから。明るくてハキハキしてるし、オレなんかよりずっと適任だと思うけど?」

一瞬、シンとその場が静まり返った。

まさか柊斗がそんなことを言い出すとは思わなかったのか…。

「アハハ…。嘉瀬くんってばそんなに本気にならなくてもいいじゃん。ねぇ、南?」

「そうそう。ただ、私たちは本当に似合うだろうなって思っただけで…」
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