私の告白リベンジ!
柊斗に冷たくあしらわれて、しどろもどろになるミアちゃんたち。

気まずそうに顔を伏せる2人をめんどくさそうに見据え、ため息をついた柊斗だったが。

「咲倉、健太朗、そろそろ練習始まるし、並ぼうぜ」

と、次の瞬間には、いつもの調子で私たちに声をかけてくる。

「う、うん…。そうだね…」

「お、おう!」

シュンと肩を落としているミアちゃん、南ちゃんの様子を気にしつつも、私は先を行く柊斗と岡くんの背中を追いかけた。

柊斗、いつもだったらああいうの無視するのに…。

でも、ふふっ。なんか嬉しいな。

予想外にハッキリと言い放ったことに驚きつつも、きちっと否定してくれたことがなんだかとても嬉しくて、思わず頬が緩んでしまう。

なんだか、このままいい方向に未来も変わっていくんじゃないかって淡い期待に胸がふくらんだ。

もしかして、このまま柊斗に告白できて、私の目標も達成できてもとの時代に戻れるんじゃないかって。

――けど、この時の私はまだ気づいていなかったんだ。

そんな私たちの後ろ姿を見つめる葉月ちゃんの冷たい視線に…。
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