私の告白リベンジ!
「蘭って、本当は15歳…。いや、今年高校生になるなら16歳になるんだっけ?それにしてはちょっと恋愛に関しては考えが子どもっぽいというか…」

「うぅ…。言い返す言葉もないです…」

言葉を選んでくれてはいるものの、バサッと切り捨てるあたりやっぱり和歌ちゃんだ。

「というか、そもそも蘭は、嘉瀬くんに告白できなかったことが心残りだったからタイムリープしてきたんだよね?それなら、このタイミングで告白できれば目的達成!なわけじゃない?」

「…うう〜ん。今のところ私が勝手にそう思ってるだけで。柊斗にちゃんと告白したとして、本当に元の時代に戻れるのかはわかんない…」

うつ向いてため息をこぼす私に和歌ちゃんも「そっか…。そうだったね」と小さくつぶやく。

「まぁ、とりあえずやってみるしかないよ。蘭だって嘉瀬くんに告白はしたいわけなんだし!私はとにかく蘭の告白を全力でサポートするからさ」

「ありがとう、和歌ちゃん…」

力強い彼女の発言に思わずウルッと涙腺がゆるんだ。

和歌ちゃんがいなかったら、きっと今も1人でグチグチ悩んでいたかもしれない。

そう思うと、改めて彼女のありがたさを痛感する。

「はいはい、泣くのはまだ早いよ〜。まず、1番の問題は池田葉月ちゃんだよね。あの子、うちのクラスの男子の間でもすごい人気あるし…。私も廊下ですれ違ったことあるけど、かわいいもんね〜。それに蘭の話を聞く限りじゃ嘉瀬くんのこと99%狙ってる…!」
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