私の告白リベンジ!
あの時、少し変だなと思ったけど、特に本人に追求したりはしてなくて…。

今思えば、柊斗はあの頃くらいで、自身の転校のことを知ったのかもしれない。

…ハッ!
でも、時間が早まる可能性もあるなら、柊斗の転校のタイミングが早まったりする可能性もあるってこと?

その考えに至った途端、サーッと顔から血の気が引くのがわかった。

「…和歌ちゃんの言う通り、もう私の知っている世界と今の世界の未来が違ってたとしたらどうしたらいいんだろう…」

ふと、先が見通せないことを怖いと思ってしまう自分がいることに気がつく。

初めの頃は、来年の3月がタイムリミットだって勝手に思い込んでいたけれど、そんな確約、過去を変えてしまった今もうないのかもしれない。

どんどん表情がかたくなっていく私を、和歌ちゃんはジッと見つめ、そして。

「あのね、蘭。未来のことなんてわからないのが当たり前なんだよ?蘭の場合は、たまたまタイムリープしたからわかるだけ。普通は誰もそんなこと知らないし、わからないんだから」

と諭(さと)すように言葉を紡いだ。

「だからさ、そこで怖がってちゃ何も変わらない。蘭は、リベンジしたいんでしょ?だったらもう当たって砕けろ!くらいの気持ちでいかないでどうすんの」
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