私の告白リベンジ!


どこまでも澄み渡る雲一つ無い青い空と、さんさんと降り注ぐ太陽の光に眩しさから小さく目を細める。

そんな私の背後にあるグラウンドからは…。

「フレー、フレー青組〜!!」

「キャー!白組〜頑張れぇ…!」

「赤組ファイト…!!」

元気な生徒たちが一生けん命、応援する声が響きたわたっていた。

今日は待ちに待った、中学の体育祭当日。

1年生にとっては、初めての体育祭ということもあってか、みんな、かなり気合が入っている様子。

――しかし、うちのクラスはひと味違っていた。

だって。

「白組絶対勝つぞ〜!!」

一番気合が入っているのが、クラス担任の橋口先生だから。

「みんな、声が小さいぞ!若いんだから元気だしていかないでどうする!?」

「「お、おぉ〜…!」」

クラスのみんなも先生のあまりの熱意に、若干引いてしまってるようで、笑顔が引きつっている子もちらほら確認できる。

そんな中。

「先生っ…!もちろんっす!絶対、白組優勝!!」

「岡…!お前は、どんなスポーツ大得意なんだってな。期待してるぞ」

橋口先生と熱い握手を交わしているのは、岡くんだ。

そうそう、たしか前の時もこうやって橋口先生と2人で盛り上がってたんだよね〜…。

意気投合してしまっている2人に私が苦笑いを浮かべた、その時――。
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