私の告白リベンジ！
男子の選手は、6人が横一列に並び順番を待っている。

ハチマキの色を見ると、各組からは、2人ずつ選手が出場しているようだ。

『第1走者今、スタートしました！着順は、赤、白、白』

50メートル走だと、進行も早く次々にスタートしてはゴールに向かって走り出す選手たち。

そんな中に、ひと際元気な少年の姿を見つけ、私は思わずクスッと微笑んでしまう。

「お！岡じゃん、岡〜１位取れよー！」

「岡くん頑張れ〜！」

クラスメイトたちが、大きな声で声援を送り、それに気付いた岡くんは、応えるように満面の笑みで手を挙げていた。

そして、いよいよ岡くんの順番が回ってくる。

「位置についてよーい…」

――パンッ！

『第8走者いっせいにスタートです！おっと、白組はやい…！1着白、2着赤、3着青の順番です…！』

大きなピストルの音とほぼ同時に、スタートダッシュを決めた岡くんは、周りとも大差をつけ、1着でゴールを決めたのだった。

「岡、はぇー！」

「すごーい！岡くんカッコいい〜」

応援席では、男子からは驚きの声、女子からは黄色い声援が上がっている。

やっぱり、岡くんって3年生で応援団長するだけのことあるよな〜。

今も女子が「カッコいい」とほめてるわけだし、体育祭の応援団長をして一時期、モテたって話も納得がいく。
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