私の告白リベンジ!
その後は、体育祭実行委員やみんなの協力のおかげで、体育祭もスムーズに進行していった。

「蘭ちゃん、お疲れ様〜。玉入れ惜しかったね」

「うん、お疲れ様。本当!赤組にあと3個で勝てたのにね」

私も午前中に出場する予定だった玉入れを済ませ、応援席で一緒に出たクラスメイトとその話で盛り上がる。

午前中の競技も残すところ、あと1つ。

『借り物競走』が終われば昼休憩にはいる。

『午前中最後の競技、借り物競走が始まります。選手の皆さんは集合テントにお集まりください』

タイミングよくアナウンスが流れた瞬間。

…ん?そういえば、借り物競走って柊斗が出るって言ってたっけ?

ふと、そんなことを思い出し、私はちらりと集合テントに集まっている人だかりに目線を移した。

最後の競技だし、白組の応援も兼ねて競技見とこうかな…。

「私、前の方で借り物競争応援してくるよ〜」

「うん!いってらっしゃ~い」

先ほどまで話をしていたクラスメイトの女子にそう声をかけ、私はサッと立ち上がると前の空いている席に向かって足を進める。

――パンッ

私が席に着いたのと同時に、ピストルの音がグラウンドに鳴り響き、1組目の選手がいっせいにスタートしていた。

柊斗はいない…か。

何組目なんだろう。
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