私の告白リベンジ！

そんな疑問を抱きつつ、特に断る理由もなかった私は「うん、わかった」と2人に向かって頷いた。

「よかった〜。じゃあ、蘭ちゃんこっち来てくれる？話はすぐ終わるから」

今度は南ちゃんが微笑みながら、私の腕にするっと自分の腕をからめてくる。

な、何…？

普段はそんなことしてこないのに、まるで逃さないとでも言うような南ちゃんの行動に私は口もとが引きつるのを感じていた。

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2人に連れられてやって来たのは、人気(ひとけ)のない体育倉庫。

普段は、閉め切られているが今日は体育祭と言うこともあって珍しく扉が開いている。

その入口付近で、立ち止まった2人は私に向き直ると。

「…あのね、蘭ちゃんに聞きたいことがあったの。蘭ちゃんって葉月ちゃんの気持ち気づいてる？？」

おもむろにそんなことを尋ねてくる。

「えっと、葉月ちゃんの気持ちって…？」

質問の意味がわからず、聞き返す私。

そんな私を見つめて、ミアちゃんと南ちゃんは顔を見合わせるとクスッと小さく笑みを浮かべた。

「そっか〜。やっぱり気づいてなかっただけだったんだよね？わざとかと思っちゃった」

「ほらね、南ってば〜。私もそう言ったでしょ？蘭ちゃんはそんなことする子じゃないって」

パアッと表情を明るくしたミアちゃんたちは、ケラケラと笑いながらそんなことを言い合っている。

私はしばらく、ワケがわからずパチパチと目をしばたたかせることしかできなかった。

いきなり、どういうこと…？？

「そうだよね。優しい蘭ちゃんがわざと葉月ちゃんを傷つけるようなことするわけないよ。ごめんね…。私たちカン違いしてて」

「そうだよ〜。蘭ちゃん、葉月ちゃんの友達なんだから、その大事な友達の好きな人とったりしないって」