夢の中でもいいからあなたに会いたい
担任の中野は点呼を取り終えて
「良し、全員、居るな」
「運転手さん、出発してください」

バスはゆっくりと動き出し、ビルと車だらけの那覇を走る。
やがて、山と海に囲まれた道が。
窓からは沖縄の空と海が見放題!
「東京と違いすぎて、夢の国だわ」
ねえ、祈理
「こんな時くらいスマホゲームを止めて
 沖縄の景色を楽しいんだら」
「今いいところなの!」
さすがに呆れて両の手を広げ
「そうですか」小声に


流石、ゲーマ女王。
「なんか、言った?」
「いいえ、なんも」

ぼに
宿泊地のリゾートホテルに2時過ぎに到着。
祈里と、二人で同じ部屋に入ると。
大きな窓からキレイで可愛い浜辺を見下ろす。
祈理が
「あの浜辺、ホテルのプライベートビーチ、豪華ね」
「なら今日は五時まで自由時間だからそこに行って
 スマホで見つけた名所のフクギ並木に行こ」
「何より天気はサイコー、普段の行いがいいからだね
偉い!」

「結那はすぐお上りさんになる」
「へへ~事実だもん!」
能天気では敵わない!
「暑いけどせっかくの沖縄だからいいわよ」

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