このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
第一夜 令和のシンデレラ
「…えっ。契約…打ち切り?」
突然職場から告げられたひと言に、わたしは絶句した。
わたし、小坂澪は、5年前から今の家事代行サービスの会社で働いている。
4年前、松永さんというお客様から指名契約をいただくようになって、その指名料のおかげで、贅沢はできないけれどこの仕事一本でやり繰りできるようになった。
しかし、急遽海外転勤が決まったとのことで、突然の契約打ち切り。
「またバイト…掛け持ちしなくちゃ」
わたしはため息をつきながら、家までの帰り道をとぼとぼと歩いていた。
SNSなどで見かけるわたしと同世代の女の子たちは、キラキラしていて毎日が楽しそうだ。
できることなら、わたしもそんな人生を歩んでみたかった。
恋して、それなりに仕事して、休みの日には友達と遊んで。
突然職場から告げられたひと言に、わたしは絶句した。
わたし、小坂澪は、5年前から今の家事代行サービスの会社で働いている。
4年前、松永さんというお客様から指名契約をいただくようになって、その指名料のおかげで、贅沢はできないけれどこの仕事一本でやり繰りできるようになった。
しかし、急遽海外転勤が決まったとのことで、突然の契約打ち切り。
「またバイト…掛け持ちしなくちゃ」
わたしはため息をつきながら、家までの帰り道をとぼとぼと歩いていた。
SNSなどで見かけるわたしと同世代の女の子たちは、キラキラしていて毎日が楽しそうだ。
できることなら、わたしもそんな人生を歩んでみたかった。
恋して、それなりに仕事して、休みの日には友達と遊んで。
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