このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
名取くんは頭もよくて、運動神経も抜群。

おまけに身長も高くて、顔も整っているから非の打ち所がない。


そんな名取くんが、…わたしに?


聞くと、この前の期末テストで、英語の成績が学年で10位だったんだそう。

それより成績が落ちるようなら親に怒られるとかで、英語が学年1位のわたしに教えてもらいたいと。


こうして、わたしと名取くんは出会った。


初めこそぎこちない関係だったけど、気さくな名取くんにわたしは次第に心を開くように。


お母さんがどうしようもない人で、わたしの家が貧乏なことなんて、本当はだれにも知られたくなかった。

だけど、名取くんには不思議とすべてを打ち明けてしまっていた。


そんな話を聞かされても、名取くんはわたしの気持ちに寄り添ってくれた。


わたしは、相手が超有名企業の御曹司だということも忘れて、そんな名取くんの人柄に惹かれていった。
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