このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
しかし、1週間ほど前からつわりがひどく、食べることができずに吐いてばかりだった。
日によっては、ずっと船酔い気分のままのときもある。
最悪なことに、それが今日だった。
でも、産婦人科の予約は10時半。
なんとしても…行かなくちゃ。
わたしは、よたよたとおぼつかない足取りでネットカフェから出る。
歩いて15分ほどの距離。
たったそれだけなのに、めまいがするわたしにははてしなく遠い道のりに感じた。
行き交う人々が波のように見えて、人酔いしそうになる。
と思ったそのとき、突然目の前が真っ白になった。
…あれ?と思ったときには、全身の力が抜けて――。
気づいたら、わたしはだれかの腕の中にいた。
「…大丈夫か!?」
この声は……。
わたしがゆっくりと目を開けると――。
日によっては、ずっと船酔い気分のままのときもある。
最悪なことに、それが今日だった。
でも、産婦人科の予約は10時半。
なんとしても…行かなくちゃ。
わたしは、よたよたとおぼつかない足取りでネットカフェから出る。
歩いて15分ほどの距離。
たったそれだけなのに、めまいがするわたしにははてしなく遠い道のりに感じた。
行き交う人々が波のように見えて、人酔いしそうになる。
と思ったそのとき、突然目の前が真っ白になった。
…あれ?と思ったときには、全身の力が抜けて――。
気づいたら、わたしはだれかの腕の中にいた。
「…大丈夫か!?」
この声は……。
わたしがゆっくりと目を開けると――。