皇帝陛下がやっぱり離縁したくないと言ってくるのですが、お飾り妃の私が伝説の聖女の生まれ変わりだからですか?
「ではエリーヌ、出席の返事を出しておくから心の準備だけはよろしく頼んだよ」
「わかりました」


ダリルの口添えがあったにしろ皇族から招かれ、気が乗らないからといって断れないのはエリーヌにもよくわかっていた。

(おじ様の言うように、ちょっとした気分転換と考えようかしら。ダリル様とのお話は私も楽しいし)

そんなことを思いながら、エリーヌは三人でのお茶会を楽しんだ。


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