Cotton Candy.
「ふたりははじめてだ。」
「…そ、う、…ですね、」
ふわり、と、綿谷さんがまた嬉しそうに言う。
綿谷さんと食事をするのははじめてではないのに、そんな言葉にいちいち心臓が跳ねる。
…困る。
「最近はなにしてるの? 休みの日。」
「瀬那と出かけたり、ですね。」
「買い物とか?」
「とか、…水族館、行ったり、とか。」
「好きなの? 水族館。」
「好き、です。」
瀬那や佐倉さんがいたときは、みんなで話してくれるから話題に困ることはなかった。
でも、私は話すことが苦手だから。
ふたりでいて、綿谷さんは楽しいかな、とか、ちゃんと会話できてるかな、とか。気を遣わせていないだろうか、とか。
「…そ、う、…ですね、」
ふわり、と、綿谷さんがまた嬉しそうに言う。
綿谷さんと食事をするのははじめてではないのに、そんな言葉にいちいち心臓が跳ねる。
…困る。
「最近はなにしてるの? 休みの日。」
「瀬那と出かけたり、ですね。」
「買い物とか?」
「とか、…水族館、行ったり、とか。」
「好きなの? 水族館。」
「好き、です。」
瀬那や佐倉さんがいたときは、みんなで話してくれるから話題に困ることはなかった。
でも、私は話すことが苦手だから。
ふたりでいて、綿谷さんは楽しいかな、とか、ちゃんと会話できてるかな、とか。気を遣わせていないだろうか、とか。