冷酷な御曹司に一途な愛を注ぎ込まれて


 長いまつ毛にふっくらした唇。鼻筋は羨ましいほど綺麗に通っており、頬も笑うと笑窪ができてかわいい。


 まじまじと近くで見ていると一希さんの腕が私の首に伸び、力強く抱き寄せられた。そして私の服に手を入れ、背中を直で触ってきた。

 どうしよう、一希さん寝ぼけている。

 これ以上、身体をさらわれて間違いが起きないように、一希さんに体をぎゅうっと押し当てる。


 ーーゾクゾクする。

 背中ばっかり優しく撫でられたら体が反応してしまう。声を出してしまわないように必死で耐えていると、一希さんは反対側の腕を私の腰に回した。


「尻、もっと上げて」

 一希さんの声が、かすれていて色っぽくて、脳にダイレクトに響く。言われるまま腰を浮かせると一希さんの手が私のズボンの中に入ってきて、そのままの流れで太ももを撫でられる。


「……っ、んっ」


 今何が起こっているのか分からなくて、頭がクラクラしてしまう。


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