冷酷な御曹司に一途な愛を注ぎ込まれて


 見透かされているかのようで、恥ずかしくなり小さく頷く。一希さんは私に愛を伝えながら、気を遣いながら私に快感を与える。


「今日は優しくしてるから。物足りなかったらごめん」

「あ……うっ……ん」


 私の体は一希さんを受け入れ、私が痛がらないようにしばらくの間抱きついていてくれた。


「幸せだな。ずっとこうしていたかった……」

「私もです。今、言葉にできないくらい幸せです。一希さん、愛してます……」

「ん、俺も」


 ――この夜、酔いしれるような、幸せな夜を過ごした。


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