筋肉フェチ聖女はゴリラ辺境伯と幸せを掴む
「さて、冗談はこれくらいにして。ブレイズ様は仕事が山積みなのですから仕事をしてもらいますよ」
「あの、私は普段何をすればよろしいのでしょう? 流石にタダで泊めていただく訳にもいきませんし」
私の立場はまだ辺境伯ブレイズ・ウィルドハート様の婚約者。本当ならまだ実家にいて、結婚相手の家に上がるのは結婚式を終えてから。
王宮以外に居場所が無かった私は、ブレイズ様の好意でこのウィルドハート辺境伯邸に泊めていただいているだけなのだ。
「それはもうずっと俺の側にいてくれるだけで……」
「ブレイズ様。いくらローズ様が小柄で愛らしくても、愛玩動物ではないのです。猫可愛がりすれば良い訳ではありませんよ。……ちなみにローズ様は、何が出来ますか? 書類仕事のご経験は?」
「読み書き計算は問題ありませんが、それを仕事にしたことはありません。孤児院で育ちレオン様の婚約者として最低限の教育を受けてからは……ずっと戦場におりましたので」
「あの、私は普段何をすればよろしいのでしょう? 流石にタダで泊めていただく訳にもいきませんし」
私の立場はまだ辺境伯ブレイズ・ウィルドハート様の婚約者。本当ならまだ実家にいて、結婚相手の家に上がるのは結婚式を終えてから。
王宮以外に居場所が無かった私は、ブレイズ様の好意でこのウィルドハート辺境伯邸に泊めていただいているだけなのだ。
「それはもうずっと俺の側にいてくれるだけで……」
「ブレイズ様。いくらローズ様が小柄で愛らしくても、愛玩動物ではないのです。猫可愛がりすれば良い訳ではありませんよ。……ちなみにローズ様は、何が出来ますか? 書類仕事のご経験は?」
「読み書き計算は問題ありませんが、それを仕事にしたことはありません。孤児院で育ちレオン様の婚約者として最低限の教育を受けてからは……ずっと戦場におりましたので」