となりの初恋
となりの人気者
大体高校には、二、三人ほどの人気者がいる。
イケメン、運動神経抜群、それでいて頭が良い。
そういう条件を持ち合わせた生徒が校内の人気者となる。
そして、我が高校にもそういう人気者はいるわけで……
「海斗くーん!」
黄色い歓声が上がって、先程まで鏡の前で髪やらメイクやらを直していた女子たちが一人の男子の方に走っていく。
櫻井海斗。私と同じクラスの二年C組。
少し明るめの茶髪。
ぱっちりした黒色の瞳。
長くて細い手足に、透き通るような肌。
この三つが、同じクラスの石川さん曰く好きなポイントらしい。
遠くから聞いた話だから、本当なのか分からないけど。
「海斗くん、これ作ってきたの。貰ってくれる?」
「わ、マカロン?俺好きなんだよね、ありがと」
櫻井海斗が一言そう言うと女子から歓声が上がる。
ものうらやましそうに見ている女子もいれば、またやってるよと言わんばかりの視線を送っている男子もいる。
私はと言うと、櫻井海斗の方に送っていた視線を手元の携帯に戻した。
イケメン、運動神経抜群、それでいて頭が良い。
そういう条件を持ち合わせた生徒が校内の人気者となる。
そして、我が高校にもそういう人気者はいるわけで……
「海斗くーん!」
黄色い歓声が上がって、先程まで鏡の前で髪やらメイクやらを直していた女子たちが一人の男子の方に走っていく。
櫻井海斗。私と同じクラスの二年C組。
少し明るめの茶髪。
ぱっちりした黒色の瞳。
長くて細い手足に、透き通るような肌。
この三つが、同じクラスの石川さん曰く好きなポイントらしい。
遠くから聞いた話だから、本当なのか分からないけど。
「海斗くん、これ作ってきたの。貰ってくれる?」
「わ、マカロン?俺好きなんだよね、ありがと」
櫻井海斗が一言そう言うと女子から歓声が上がる。
ものうらやましそうに見ている女子もいれば、またやってるよと言わんばかりの視線を送っている男子もいる。
私はと言うと、櫻井海斗の方に送っていた視線を手元の携帯に戻した。
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