となりの初恋
*
「それ、もう恋だよ。好きになっちゃってんの」
今日も透から紙パックのジュースを受け取る。
ピンク色じゃなくて黄色。
「透、俺バナナオレ嫌いなんだけど」
「そんなの知らない。イチゴミルク売り切れてたの」
いつも通り、屋上で過ごす休み時間。
透が買ってきてくれたバナナオレはあんまり美味しくなかった。
それでもバナナオレを飲みながら透の話に耳を傾ける。
昨日あったことを自慢するように話して、「これって嫉妬だと思う?」と聞いたら一番最初の台詞が返ってきたというわけである。
「俺嫉妬かどうか聞いてんだけど」
「一回それは置いといて。俺が知りたいのは海斗の気持ち」
いや置いとくなよ。
心の中でツッコミを入れながら、飲み終わったバナナオレを地面に置いた。
「俺の気持ちって、別になんとも思ってないし」
「嘘でしょそれ。海斗嘘つくとき髪触る癖あるし」
「それ、もう恋だよ。好きになっちゃってんの」
今日も透から紙パックのジュースを受け取る。
ピンク色じゃなくて黄色。
「透、俺バナナオレ嫌いなんだけど」
「そんなの知らない。イチゴミルク売り切れてたの」
いつも通り、屋上で過ごす休み時間。
透が買ってきてくれたバナナオレはあんまり美味しくなかった。
それでもバナナオレを飲みながら透の話に耳を傾ける。
昨日あったことを自慢するように話して、「これって嫉妬だと思う?」と聞いたら一番最初の台詞が返ってきたというわけである。
「俺嫉妬かどうか聞いてんだけど」
「一回それは置いといて。俺が知りたいのは海斗の気持ち」
いや置いとくなよ。
心の中でツッコミを入れながら、飲み終わったバナナオレを地面に置いた。
「俺の気持ちって、別になんとも思ってないし」
「嘘でしょそれ。海斗嘘つくとき髪触る癖あるし」