となりの初恋
ちら、と伏した目でくじに書かれた文字を見て、すぐに近くの女子に報告する。
それを見て他の女子も櫻井海斗の席を聞き出そうと、みんなどんどん席を立っていく。
先生、生徒が立ってますよ。
これ注意しなくて良いんですか!
そう視線を送っても、先生は何も気にする素振りを見せない。
いやいやいや、生徒って必要ないときに席を立ってはいけないはずなんですけど!
ため息をつきながら私も席を立ち、教卓に向かう。
どうやら櫻井海斗の隣の席はまだ決まっていないらしく、女子が手を合わせて祈っている。
どれでもいいや、と手を突っ込んで一枚引いた。
席に戻りながら確認すると、髪を綺麗に巻いた石川さんが私の方に走ってきた。
「高橋さん、席どこだった?」
「席?二十三番」
石川さんはただでさえ大きい目を見開き、ぱんっと手を合わせた。
「お願い、席変わって。海斗くんの隣になりたいの」
なるほど、私は最も似合わない席を引いてしまったらしい。
それを見て他の女子も櫻井海斗の席を聞き出そうと、みんなどんどん席を立っていく。
先生、生徒が立ってますよ。
これ注意しなくて良いんですか!
そう視線を送っても、先生は何も気にする素振りを見せない。
いやいやいや、生徒って必要ないときに席を立ってはいけないはずなんですけど!
ため息をつきながら私も席を立ち、教卓に向かう。
どうやら櫻井海斗の隣の席はまだ決まっていないらしく、女子が手を合わせて祈っている。
どれでもいいや、と手を突っ込んで一枚引いた。
席に戻りながら確認すると、髪を綺麗に巻いた石川さんが私の方に走ってきた。
「高橋さん、席どこだった?」
「席?二十三番」
石川さんはただでさえ大きい目を見開き、ぱんっと手を合わせた。
「お願い、席変わって。海斗くんの隣になりたいの」
なるほど、私は最も似合わない席を引いてしまったらしい。