となりの初恋
「お、花菜ちゃん。やっぱりここにいた。沙耶ちゃんもお疲れ」
「透くん。どうしたの?」
「んー、一緒に帰ろうかなって。どう?」
「大歓迎。じゃあ沙耶ちゃん、また明日ね」
無言で手を振り、二人を見送る。
櫻井くんは近くのソファに腰を下ろした。
「あの二人、良い感じだね」
「な。何か嬉しいわ、透がちゃんと恋出来てて」
親友のよしみと言うやつなのか、櫻井くんまで幸せそうな顔をしていた。
なんでか分からないけど、幸せそうにしている櫻井くんを見ると私まで嬉しくなってくる。
櫻井くんを見ながらにやけている自分に気がつき、咄嗟に表情を変えた。
なんで今私、笑ってた?
どうして、幸福を抱いていた?
その理由を分かりたいようで、分かりたくない。
自分の気持ちに気づいて、それを櫻井くんに伝えたら楽なんだと思う。
櫻井くんはきっと、受け入れてくれる気がする。
でも、でも。
「透くん。どうしたの?」
「んー、一緒に帰ろうかなって。どう?」
「大歓迎。じゃあ沙耶ちゃん、また明日ね」
無言で手を振り、二人を見送る。
櫻井くんは近くのソファに腰を下ろした。
「あの二人、良い感じだね」
「な。何か嬉しいわ、透がちゃんと恋出来てて」
親友のよしみと言うやつなのか、櫻井くんまで幸せそうな顔をしていた。
なんでか分からないけど、幸せそうにしている櫻井くんを見ると私まで嬉しくなってくる。
櫻井くんを見ながらにやけている自分に気がつき、咄嗟に表情を変えた。
なんで今私、笑ってた?
どうして、幸福を抱いていた?
その理由を分かりたいようで、分かりたくない。
自分の気持ちに気づいて、それを櫻井くんに伝えたら楽なんだと思う。
櫻井くんはきっと、受け入れてくれる気がする。
でも、でも。