となりの初恋
いやまぁ、花菜ちゃんだって色々思いがあった上で櫻井くんのことを推していた訳ですし……
なんて言っても伝わりません。
私にはどうも出来ません。
そそくさと自分の席に退散し、荷物をしまっていると当の本人、花菜ちゃんが教室に入ってきた。
「ちょっと石川さん、どういうこと?」
「え?なになにどしたの」
「どしたのじゃない!透くんのこと!」
段々と声のボリュームが上がっていく女子のことを、やれやれと言う感じで見つめている櫻井くん。
櫻井くん、お願いです。
どうにかしてくれませんか!
そう思いを込めた熱烈な視線を送っても、櫻井くんは動こうともしない。
他の男子は役には立たないだろうし……
どうしようかと思っていると、一人の男子がドアの方に現れた。
「ちょっとー、うちの可愛い花菜さんいじめないで貰えます?」
そう言って花菜ちゃんの腰を引き寄せるように抱きしめ、女子に多大なるダメージを与えていく透くん。
なんて言っても伝わりません。
私にはどうも出来ません。
そそくさと自分の席に退散し、荷物をしまっていると当の本人、花菜ちゃんが教室に入ってきた。
「ちょっと石川さん、どういうこと?」
「え?なになにどしたの」
「どしたのじゃない!透くんのこと!」
段々と声のボリュームが上がっていく女子のことを、やれやれと言う感じで見つめている櫻井くん。
櫻井くん、お願いです。
どうにかしてくれませんか!
そう思いを込めた熱烈な視線を送っても、櫻井くんは動こうともしない。
他の男子は役には立たないだろうし……
どうしようかと思っていると、一人の男子がドアの方に現れた。
「ちょっとー、うちの可愛い花菜さんいじめないで貰えます?」
そう言って花菜ちゃんの腰を引き寄せるように抱きしめ、女子に多大なるダメージを与えていく透くん。