となりの初恋
こっち来て、と手招きされて、私はカウンターを出る。
長らく座っていなかったソファに腰を下ろし、櫻井くんのことを見つめた。
「え、もしかして、俺のために髪切ってくれたの?」
「……そう。告白を彩ろうかなと思いまして」
なんだかよく分からないことを言っているけど、それすら櫻井くんは優しい微笑みで包み込んでくれた。
その笑顔に、胸がきゅっと締め付けられるような感覚がする。
好きだ、と思う。
「あーもう、好き……」
腹いせに、櫻井くんの胸板に頭をぐりぐりと埋めてやった。
櫻井くんは驚いた様子だったけど、すぐに私を抱きしめてくれた。
「……ねぇ」
「何?」
「好きだよ、海斗くん」
大きいため息が耳元で聞こえてきて、私はくすっと笑う。
海斗くんは顔をほんのり赤くしながら、恥ずかしそうに笑っていた。
と思ったらいきなり身体を引き寄せられて、海斗くんの口が耳元に近づく。
長らく座っていなかったソファに腰を下ろし、櫻井くんのことを見つめた。
「え、もしかして、俺のために髪切ってくれたの?」
「……そう。告白を彩ろうかなと思いまして」
なんだかよく分からないことを言っているけど、それすら櫻井くんは優しい微笑みで包み込んでくれた。
その笑顔に、胸がきゅっと締め付けられるような感覚がする。
好きだ、と思う。
「あーもう、好き……」
腹いせに、櫻井くんの胸板に頭をぐりぐりと埋めてやった。
櫻井くんは驚いた様子だったけど、すぐに私を抱きしめてくれた。
「……ねぇ」
「何?」
「好きだよ、海斗くん」
大きいため息が耳元で聞こえてきて、私はくすっと笑う。
海斗くんは顔をほんのり赤くしながら、恥ずかしそうに笑っていた。
と思ったらいきなり身体を引き寄せられて、海斗くんの口が耳元に近づく。