大好きだったきみに、宛てた手紙

菜之花の手紙と洋の手紙

愛した彼、洋へ

口では、恥ずかしくて中々言えないから、今言います。

私は、もう長くは生きられません。

致死の病です。

それは、脳に関する問題です。

私は、あと少しで脳の機能が壊れ最終的には身体全体の機能も壊されてしまうという珍しい病気です。

医者からは、余命数日から数ヶ月程度だと宣告されました。

ねぇ、洋。

最近、言えなかった。愛してるって。ごめんね。遅い、よね。

そんな、愛してたきみに一言、言いたいことがあります。

「私がいなくても、きみの未来で私は待っている。だから、生きてね。」

それぐらいしか、言えません。

ごめんね、こんな彼女で。

でも、私は幸せものだった。

きみに恋して、出会って、こうして一緒にいれて。

嬉しかった。

ありがとう。





さようならー。




         姫川菜之花より
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