ハニー&クールな双子は再会した幼馴染みを愛しすぎている
なんか嫌、なんて理由で引っ張られたなんて……。
困り果てたけれど、なんだか逆におかしくなってきた。
「ふふっ……もう、訳わかんないよ」
冷たいかと思ったら、五年前と変わらない笑顔を見せてくれて。
かと思えばよくわからない理由で不機嫌になって文句を言うし。
訳が分からないし、やっぱり五年前とは変わってしまった蒼くんだけれど……でも同じ蒼くんなんだなって思ったら、なんだかどうでも良くなってきた。
「なんで笑ってるんだよ」
笑う私に更に不満顔になる蒼くん。
ごめんね、とは思ったけれどすぐには治まってくれなくて。
そうしていると私たちを探していたらしい翠くんが小走りで近づいてきた。
「蒼、奈緒ちゃん! もーどこ行ってたんだよ。探したんだぞ?」
「あ、ごめん。ちょっと蒼くんに校内案内してて」
少し笑いが治まった私が答えると、翠くんまで不満顔になる。
「えー? だったら俺も一緒に行きたかったんだけど!」
眉を寄せてムッとする仕草は蒼くんとそっくりで、外見は全く似ていないのにこういうところは双子だなって思う。
こんな風に三人で固まって他愛のない話をしていると、五年前に戻ったような気分になった。
……うん、やっぱり変わってしまった部分もあるけれど、二人は私の大事な幼馴染みだな。
それがなんだかとても嬉しくて、不機嫌な翠くんに「ごめんね」と謝っておきながら顔はゆるんだままになってしまった。
すると「ん?」と何かに気づいた翠くんが私と蒼くんの顔を交互に見る。
「……ふーん」
と、何故か訳知り顔になった翠くんはニコッと私に笑いかけてきた。
「な? 蒼もすぐに分かるって言っただろ?」
困り果てたけれど、なんだか逆におかしくなってきた。
「ふふっ……もう、訳わかんないよ」
冷たいかと思ったら、五年前と変わらない笑顔を見せてくれて。
かと思えばよくわからない理由で不機嫌になって文句を言うし。
訳が分からないし、やっぱり五年前とは変わってしまった蒼くんだけれど……でも同じ蒼くんなんだなって思ったら、なんだかどうでも良くなってきた。
「なんで笑ってるんだよ」
笑う私に更に不満顔になる蒼くん。
ごめんね、とは思ったけれどすぐには治まってくれなくて。
そうしていると私たちを探していたらしい翠くんが小走りで近づいてきた。
「蒼、奈緒ちゃん! もーどこ行ってたんだよ。探したんだぞ?」
「あ、ごめん。ちょっと蒼くんに校内案内してて」
少し笑いが治まった私が答えると、翠くんまで不満顔になる。
「えー? だったら俺も一緒に行きたかったんだけど!」
眉を寄せてムッとする仕草は蒼くんとそっくりで、外見は全く似ていないのにこういうところは双子だなって思う。
こんな風に三人で固まって他愛のない話をしていると、五年前に戻ったような気分になった。
……うん、やっぱり変わってしまった部分もあるけれど、二人は私の大事な幼馴染みだな。
それがなんだかとても嬉しくて、不機嫌な翠くんに「ごめんね」と謝っておきながら顔はゆるんだままになってしまった。
すると「ん?」と何かに気づいた翠くんが私と蒼くんの顔を交互に見る。
「……ふーん」
と、何故か訳知り顔になった翠くんはニコッと私に笑いかけてきた。
「な? 蒼もすぐに分かるって言っただろ?」